Hidex 600 SLe型全自動TDCR(Triple to Double Coincidence Ratio)液体シンチレーションカウンター
Hidex 600 SLシリーズの最高性能はそのままに、さらに機能が向上しました
Hidex 600 SLeは、従来型のTDCR機構付Hidex 300 SL型と低レベル測定用Hidex 300 SL/SLL型よりさらなる進化をとげた液体シンチレーションカウンターです。サンプル数はミニバイアルで500本、ラージバイアルで200本が装填できます。また、測定の自動化がさらに進んでいます。バイアルはバーコード付のラックに入れ、そのラックはベルトコンベアで順次、測定チャンバー内へロードされます。さらに、バーコードごとに設定された測定テンプレートが自動識別されるので、実験者は煩雑な測定条件設定を毎回行う必要はありません。測定テンプレートがバーコードごとに独立しているので、マルチユーザーに対応しています。
Hidex 600 SLeは、下記のHidex社の標準的な液体シンチレーションカウンターのオプションに対応しています。
- アルファ/ベータ弁別測定機構
- 低レベル測定用PMT
- 外部標準線源(Eu-152)
- 恒温槽機構
- デジタルPbシールド
Hidex 600 SLシリーズの改良型であるHidex 600 SLeは、Hidex社独自のTDCR技法、直感的に操作できるソフトウェア、非常に高いカウント効率など、従来のHidex 600 SLシリーズの性能を維持しつつ、機能が更に改良され、より使いやすくなりました。
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紹介ムービー
サンプルコンベアのカバーを改良
サンプルコンベアのカバー構造が改良されました。これにより多くのバイアルの設置から回収までが容易になりました。
操作・サービス面の更なる向上
装置の中心に3色発光のLEDライトが搭載され、装置の稼働状況を簡単に確認できます。通常時には緑色ですが、エラーが起きた際には赤色が点灯します。
また、バイアル詰まりの一般的な原因であるコンベアでのバイアルキャップの緩みをセンサーで認識して、バイアルの詰まりを防止します。さらには、バイアル詰まり等が起きた際にもバイアルを簡単に回収できるように改良されました。
サンプルコンベアの恒温機能
サンプルコンベアに恒温機能が搭載されました。通常のラボ環境で、室温より5℃以上低い温度でサンプルを冷却します。冷却制御は、従来どおりMikroWinソフトウェアを介して目標温度を設定します。また、安定してサンプルをロードできるよう、コンベアの蓋には目標温度を保持するための断熱材が使用されています。
QRコードによるトレーサビリティの向上(オプション)
オプションのサンプルQRコードリーダーを使用すると、バイアルキャップからバーコードを直接読み取ることができ、トレーサビリティの向上に繋がります。