Hidex Q-ARE 100 plus 放射性核種自動抽出システム

8サンプルの抽出クロマトグラフィー
"Hidex Q-ARE"放射性核種自動抽出システムは、環境、食品、廃炉サンプル中の放射性核種の分離に特化して開発されました。
コンディショニング、サンプル充填、洗浄および溶出などの抽出クロマトグラフィー(EXC)に必要とされるステップを、ユーザーによる手作業や監視なしに自動的に実行します。
機器には酸耐性のあるバルブ、コネクター、チュービングが使用されており、Eichrom/TrisKem社の充填済カートリッジ(カラム)やご自身で充填したカートリッジにも対応します。
Hidex Q-ARE 100 plus の利点
- 迅速で使用しやすい
- 核種分離中の立ち会い不要
- コンディショニング、サンプル充填、洗浄、溶出ステップ →自動化できます!
- 最大8サンプルを同時処理
- 独立した溶出ラインにおける自動タンデムクロマトグラフィー分離が可能
Q-ARE(Quick and Automated Radionuclide Extraction)
抽出クロマトグラフィーは、一般的に数時間の手作業を必要とする時間を消費する研究技術です。Hidex Q-AREはこの作業を自動化します。ソフトウェアからEXC-モードを選択して、シングルおよびタンデムクロマトグラフィー分離を自動的に実行します。例えば、ルーチン操作では1つのカラムから2~3つの溶出フラクションを回収し、特別なケースでは最大5つの溶出フラクションを1サンプルから回収できます。
Hidex Q-ARE 100 plus による自動化
- 8サンプル同時処理の自動抽出クロマトグラフィー
- 抽出作業中の手作業や制御が不要
- 流速を選択しユーザーニーズに従って自動制御
- サンプル調製を完全に自動化しヒューマンエラーを防ぐ
抽出クロマトグラフィー向けの特別設計
- 強酸に強い耐酸性バルブ、ポンプ、チュービング、コネクターを使用
- 最大12本の異なる1L試薬ボトルを設置可能(マルチステップタンデムEXCプロトコル)
- 直感的に操作できるユーザーフレンドリーなソフトウェア
- アクリルドア付で安全重視
- コンパクト設計で省スペース
Hidex Q-ARE 100 plus 仕様
ポンプ数 |
8 |
サンプル容量(カートリッジ) |
8(タンデムの場合:4) |
溶出フラクション回収数 |
20 |
試薬ボトル数 |
12 |
対応カートリッジサイズ |
1~20 mL |
サンプルボトルサイズ |
50mL, 10mL* |
溶出ボトルサイズ |
50mL, 20mL*, 10mL* |
ポンプ送液の精度 |
>95% |
一般流量(mL/分) |
0.5~15 mL/分 |
バルブ |
Body PEEK, Diaphragm PTFE |
チューブ・フィッティングの材質 |
PTFE/PEEK/ETFE |
媒体温度 |
50℃(短時間の場合:90℃) |
電源 |
100~240V AC, 50~60Hz |
寸法(幅×奥行×高さ) |
78×59×55cm |
重量 |
60 kg |
※10mLボトルおよび20mLのLSCボトルには、オプションのキャップが必要です。
Hidex Q-ARE 100 Plusの半分の処理能力で、最大4つのサンプルを同時に処理できるHidex Q-ARE 50 もご用意しております。
使用例
イギリス国立物理学研究所(NPL)はHidex Q-AREを用いて研究プロセスを最適化し、ユーザーの手間を省きながら、効率的かつ正確な放射性核種の測定を可能にしています。
詳細は下記をクリック。Hidexホームページへリンクします。
The National Physical Laboratory’s use of the Hidex Q-ARE for automated radiochemical separation
Hidex Method
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